芽吹き〜美人林
芽吹きが美しい季節となった。
美人林へ行く途中、大荒戸の風景が綺麗だったので、ちょっと立ち止まって撮影。
美人林は根開けと新緑と残雪と、で、素晴らしい景色。
この日は沢山のカメラマンが来ていたが、ほとんどの方が粛々と写真を撮っていた。
そんな時、ふとあるカメラマンが声を上げた。
「そこ、どいてもらえますか?」
このカメラマンはこの一言で大ヒンシュクを買った。
こんな大勢のカメラマンがひしめいている状況で、自分が満足できる写真を撮ろうと思ったら、まず、自分が動くべきである。もしくは、こうと決めた構図をどうしても譲れないのなら、何時間でも我慢する覚悟で、ひたすら文句を言わず待ち続けるべきだ。
自分の都合に合わせて、「そこは私の構図に入るからどいて」というのはあまりにも勝手すぎる。
たとえ、そうやって(写真を撮る立場の人から見て)邪魔な人を廃して撮ったとしても、その写真には、多分心がこもっていないと思う。
写真は心を写すものだと言う。
2011年5月1日撮影