カテゴリ:2006年秋( 66 )

この写真を撮った時(2006年11月5日)は、まさかそんな話になっているとは思いもしなかった。

ここ、中立山集落には、居住している住居は5〜6軒くらい。
とても多いとは言えないけど、小さい区域に家が適度に密集していて、何となく落ち着いた里山の雰囲気が感じられてとても好きな集落である。

が、しかし、最近になって少し情勢が変わった。

なんと、知り合いであるKさんと、もう一軒の家を残して、その他の家が全てこの冬で離村してしまった、というのだ。

茅葺きの家も取り壊されることになったらしい。

何とも言えず、悲しい、厳しい現実に、ただただ言葉もない。
無力な自分が歯がゆい。
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田んぼがあったのかもしれない。

ススキが原が広がっていると、その見事な景色に圧倒されるとともに、かつての、在りし日の田んぼの光景も何となく想像できて、物悲しさも覚えてしまうのだ。
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こちらは、田麦立の棚田。
雪が積もった時の稜線(曲線)が美しいところである。
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多分、チャンとした由来と言うか、伝説みたいなものがあるのだと思う。
だけど、そのネーミングがすごい。
「鼻毛の池」だもの。
どこに鼻毛が生えているのか、探しちゃったよ。

ここは、浦田から(旧)大島村に抜ける道路の、ちょうど峠道に差し掛かった場所にある池だ。
キャンプ場もあるみたい。
正確には、松之山じゃないようだけど、まぁ、松之山近辺の風光明媚なところ、ということで。

相変わらず、通り過ぎる車は一台もなかった。
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前日の昼間にロケハンもして、当日も万全の準備をして、目指した場所へも十分な余裕を持って出かけた。

が。しかし。
肝心の景色がつまらない。
サーキュラーフィルターも使ってみたが、何だか空気がくすんでいる。

まぁ、でも、風景写真なんて、こんなものだろうと思う。
狙ったものが、その時に撮れたらそれで終わりだもの。
撮れなかったからこそ、次回、その先も、満足いくものが撮れるまで通いつめたいと思うのが道理。

かくして、それがライフワークになったりして(笑)。
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そして、こちらは、車に戻る途中に出会った光景。
太陽がまぶしかったのである。
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11月5日、早朝。

ある場所に行き着くために、とんでもない遠回りを強いられることになっていたのは、前日のロケハンで既に確認済みだった。
その時間を考慮し、余裕を持って出かけた。
というのも、目的地には、朝日の光景を狙って行った訳ではなくて、それより少し遅れた時間、斜面に朝日が当たった光景を狙っていた訳だ。

そんな、ゆとりを持って車を走らせていたら。
目の前に、広い景色が広がっていた。
ほのかに、朝焼けが始まっていた。
一瞬躊躇ったのち、この場所で朝日が昇るのを写真に撮ろうと決めた。

結果としては、あんまり綺麗な朝日とはならなかったけど、朝日(朝焼け)の撮影ポイントとしては、素晴らしい場所ではないかと思っている。
何より、他に誰も来ないと言うのが素晴らしい。
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浦田には、色々な集落が密集しているのだが、その内の一つ、湯の島集落が管理している田んぼ周辺。
上を目指せば、岩見堂が見える。

そんな、岩見堂へ行く道の近くの池にて。
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去年出会えた夕日を求めて彷徨ってはみたものの、結局そんな美味しい出会いには二度と出会えなかったのである。
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夕暮れ。
ハセに大根が干されていたので、何となく撮影。
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何だか、夕日(夕焼け)が撮れそうな雰囲気。
まぁ、これが精一杯か。
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まずは、桜の木。
秋の紅葉も素晴らしいけど、春の花が満開の時も素晴らしいのだ。
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そして、もう一つは、田んぼには珍しい唐松の木。
逆光が生えるのだが、写真に撮るには厳しい光条件だ。
でも、美しいシルエットが気に入っている。
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岩見堂近くまでは車でも行けるんだけど、ほとんどが1車線の道路なので、対向車が来た時にはかなり苦労する。
そんなことを考慮して、大池のほとりで車を止めて歩いて向かった訳なんだけど。
歩くことによって、周りの景色を堪能することができるのは素晴らしい。
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こちらは、「奇岩」を見て来た帰りの地べたに生えていた植物の「紅葉」。
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多分、ウルシ。
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根っこが曲がっちゃった木々。
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駐車場近くに咲いていた(?)ハンゴンソウ。
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錦綾なす?
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大池から歩く事30分あまり。
周りの風景を堪能しながら、たどり着いた岩見堂。
そこは、やはり近寄りがたい場所、というか、来るものを拒んでいるような気さえする場所だった。

岩見堂には、二カ所の名所がある。
一つ目は、祠が奉られていて、比較的楽にその岩の先端まで行き着ける。
下の写真は、その岩の先端から身を乗り出すようにして撮った写真である。
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さて。
もう一方の名所は。
こちらは、その岩の麓までたどり着くまでが、まず大変。
岩場の急斜面を、鉄の鎖を伝って、ようやく上り詰めた先に、このような岩がそびえている。
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この岩の先へは、ロープが渡してあって、立ち入り禁止となっている。

でも、昔の観光案内のパンフレットには、この岩の先に座ってポーズを取っているモデルの女の子の写真が確かにあった。

この場所を目の当たりにすると、よくもそこまで命がけの撮影をしたものだと改めて思う。

近寄りがたい場所だけど、決して捨てられて(忘れられて)欲しくない場所でもある。
湯本(上湯(うわゆ))から兎口温泉に向かう途中に峠があって、そこから脇道に入ることによって、このような池がある。
この池の名前は、たしか大池だったと思う。
子供の頃、遠足でここまで徒歩で来た事が懐かしい。

さて。
脇道に入ったのは、もちろん偶然ではなくて、岩見堂という場所に行こうと思ったからだ。
いつの間にか、松之山の観光案内からも消えてしまった「岩見堂」を目指して、この大池に車を停めて、徒歩で向かった。
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