♪あーまんどり、へんどーり、てんじゅくまでたちあがれ

小正月(1月15日)は、昔は成人の日と重なり、祝日だった。
その小正月には、各集落でカマクラを作って楽しんだものだった。
2〜3日前から田んぼや畑に雪をかき集め、高い雪山を作り、当日、その雪山のまん中をくりぬいてカマクラにする。
近くの大人も手伝ってくれ、そうすることによって、立派で頑丈なカマクラが出来上がったものだ。
くり抜いた中には藁を敷き詰め、その上にゴザを敷き、さらに綿入りの敷物を敷いて、コタツを入れる。もちろん、練炭のコタツ。そばには、小さな囲炉裏が置いてある。その囲炉裏には、餅米の煎餅だとか、タイヤキなんかを作る道具があって、それを作って食べるのが楽しくてしょうがなかった。
日が暮れると、子供たちは集落に繰り出し、くだんの歌を歌う。

♪あーまんどり、へんどーり、てんじゅくまーでたちあがれー、ほーいほい

意味はよくわかっていなかったけど、今でも文句はおぼえている。

こうやって歌いながら各家を訪問すると、お祓いのお返しとばかりに、お菓子や餅などを土産としてもらった。

それを、カマクラに持って帰って、また囲炉裏で焼いたりして食べるのが楽しかった。

今の子供たちは、こんな遊びをまだやっているんだろうか?
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カマクラの中は、夜中でも十分暖かかった。
by yujiaizawa | 2006-01-24 23:13 | 2005年〜2006年冬 | Comments(2)
Commented by leviathan05 at 2006-01-25 23:31
カマクラは作って遊んだ記憶があります。でも松之山のように集落で・・・という行事のようなものはありませんでした。

カマクラの中で写真を撮る時、7~14mmレンズが欲しくなります。
魚眼でもいいけど・・・ 
Commented by yujiaizawa at 2006-01-26 22:46
岩魚さん、松之山では、各集落で独自にカマクラを作って遊んでいました。

確かに、魚眼くらいのレンズがあった方がいいですよね。