♪あーまんどり、へんどーり、てんじゅくまでたちあがれ
その小正月には、各集落でカマクラを作って楽しんだものだった。
2〜3日前から田んぼや畑に雪をかき集め、高い雪山を作り、当日、その雪山のまん中をくりぬいてカマクラにする。
近くの大人も手伝ってくれ、そうすることによって、立派で頑丈なカマクラが出来上がったものだ。
くり抜いた中には藁を敷き詰め、その上にゴザを敷き、さらに綿入りの敷物を敷いて、コタツを入れる。もちろん、練炭のコタツ。そばには、小さな囲炉裏が置いてある。その囲炉裏には、餅米の煎餅だとか、タイヤキなんかを作る道具があって、それを作って食べるのが楽しくてしょうがなかった。
日が暮れると、子供たちは集落に繰り出し、くだんの歌を歌う。
♪あーまんどり、へんどーり、てんじゅくまーでたちあがれー、ほーいほい
意味はよくわかっていなかったけど、今でも文句はおぼえている。
こうやって歌いながら各家を訪問すると、お祓いのお返しとばかりに、お菓子や餅などを土産としてもらった。
それを、カマクラに持って帰って、また囲炉裏で焼いたりして食べるのが楽しかった。
今の子供たちは、こんな遊びをまだやっているんだろうか?
カマクラの中は、夜中でも十分暖かかった。
カマクラの中で写真を撮る時、7~14mmレンズが欲しくなります。
魚眼でもいいけど・・・