春まだ浅き、大厳寺。
大厳寺高原への道は通ったとは言え、行き着いた先はまだまだ春には遠い景色だった。
本来ならば、人が入り込めないような季節だったわけで、そういう意味では、その景色をありがたく享受すべきか、あるいは、季節に応じた景色を満喫するべきなのか。
悩むところではあるが、やっぱり、欲望には勝てないのだ。
そんな思いとは裏腹に、抜けるような青空。
ブナは、当然、まだ芽吹いてもおらず。
雪の壁もまだこのようにそびえていた。
こういう空って、じっと見てると空に向かって落ちていきそうな気がするのです(笑。
天地が逆転したような、そんな錯覚に陥りそうですよね。