カテゴリ:2006年〜2007年冬( 71 )

個人的な感傷に浸りたいと思う。

ここは、3年前、まだ松之山の地形をそれほど知っていない頃、ある人の思いつきで登ったことのある場所だ。
偶然とはいえ、その先に見つけた棚田の陰影は、とても言葉では言い表せないほどの美しさだった。
その時の感動が今に繋がっていると言っても過言ではない。

そんな、思い出の場所に出かけてみたのだが、自然はそんなに甘いものではない。
3年前とは、似ても似つかぬ景色に、ただただ呆然と佇むのみであった。
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下山途中に見かけた山。
何山だろうか?

ちなみに、右側に見えるのは、松之山温泉スキー場。
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この日(2月17日)の最高到達地点である。

とにかく、ひたすら歩いた。
今にして思えば、良い思い出である。
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天気は急速に下り坂に向かっていた。
時刻は11時。
このまま撮影をやめて、お風呂に入って昼食を食べて帰ろうか、あるいは、このわずかな晴れ間を狙って、とりあえず撮れるところまで撮ってみようか、かなり悩んだ。
多分、1分くらい(笑)。

結果、写真を撮る方を選択。

車を除雪してあるところまで乗り入れ、そこから先は、ひたすらスノーシューによる徒歩だ。

歩く事1時間、ようやく、このような見慣れた景色に出会う事が出来た。
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(BGMは、かぐや姫の『うちのお父さん』)
雪が降る前の薪割りが、こうやって実を結ぶ。

でも、何のためなのかは分からない。
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中尾の棚田に訪れたもう一つの目的は、ここから藤倉の棚田が一望できる、ということに尽きる。
遥かな高みから、遠くの景色を望む。
こんな贅沢は、そうそうあるもんじゃない。
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稲がある時には、結構ちょくちょく訪れたことがあって、その時はなかなか絵になる場所だな、とは思っていたのだが、雪が積もってしまうと、あんまり絵になる場所ではないな、というのが正直なところ。
あまりにも、景色が広大すぎて、一枚の絵には納めきれないのだ。

ここはやっぱり、遠景で望みたいところだけど、まず、無理だな。


ということで、適当に色々撮ってみた。
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人が訪れる事がない、この季節。
ケモノは雪原を縦横無尽に走り回り、我が世の春(冬か)を謳歌しているようだ。
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ここは、中尾地区。
棚田マップでは有名な場所だけど、もちろん、雪の季節に訪れる人は誰もいない。
そんな、誰も訪れない場所に踏み込んで行く、その時の高揚感が堪らない。
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天水島から中坪という集落への行程はとても近い。
ほとんど途切れなくて、同じ集落だと言ってもいいくらい。

その中坪から一つ小さな峠を越えるような感覚で、藤倉という集落へ抜ける道がある。
実はこの道、2年くらい前の地震と大雨により、ちょうど集落が途切れる辺りで大きな地滑りがあって、道が寸断されてしまっていた。

その補修工事が行われているのか分からないまま、とりあえず、中坪から藤倉へ行ってみた。

結果から言えば、その寸断された道路はまだ補修途中の状態だったけど、それでも車で通るにはまったく問題ない。

ということで、その道路を通ってたどり着いた藤倉の棚田風景である。
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